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武侠映画「猫頭鷹」(1981年・香港)その1

姜大衛(デビッド・チャン)が監督した映画なのですが・・・・・
久しぶりに凄いおバカ武侠映画見ましたよ(笑)。
製作面子が他に出品人が秦沛(チョン・プイ)、編劇に爾冬陞(イー・トンシン)の兄弟親戚組み合わせとか、
あと曾志偉(エリック・ツァン)がいたりとかですが・・・・で、なんでそれでああなったのかw
↑爾冬陞以外は出演もしてるよ~

で、何が美味しいかというと、古龍の「多情剣客無情剣」の李尋歓だの、「絶代雙驕」の小魚兒、
黄鷹の「沈勝衣傳奇」の沈勝衣に「天蠶變」の雲飛揚など、武侠的オマージュがちりばめられているのですね。
(ただし、壮絶におバカ寄り)。
で、出演者の一人である徐少強(チョイ・シウキョン)ファン的にちょいとだけ美味しいとか、
香港70年代終盤~80年代初めの武侠ドラマファン的にも美味しいというオマケ付き!(後述)。

この映画、タイトルが猫頭鷹、日本語で言うところの「梟(ふくろう)」ですけど、
劇中の首謀者の猫頭鷹こと猫公子という男が、「頭が梟、身体人間」なのですよ。
それが目が丸くて、妙な風体なんで怖く感じない(笑)
で、その猫公子の秘密の館では人身売買を含めたオークションをやっていて、
参加者は猫公子手下の白髪&黒ずくめの手下に目隠しのうえ案内され、城内で目隠しが外され参加するのですね。
(外国人の男を競り落とした女が、男を何て呼ぼうかと「秋仔、發仔・・・あなた發仔ね!、いや秋仔!」みたいなこと言ってた(笑)。
發仔は周潤發(チョウ・ユンファ)で秋仔は鄭少秋(アダム・チェン)だろうね)。
しかし、ある男がオークションに難癖つけて、何が特別なものがあるもんか、皇上第三十六房妃子くらいでなくては!と言いだすの。
その第三十六房妃子というのは、皇帝の一番の寵愛を受けている女性らしいのね。
で、意外と単細胞な猫頭鷹は、それじゃ連れてくるから金用意しろと言い放つのね~。

手下の管家(杜満生)は心配するけど、猫公子は手下の大鋼牙(矯子王)を呼び出して3日以内な事を成すと言うのね。
で、大鋼牙(名前はおっきいけど、小さなおじさんです)はまんまと皇帝の城から第三十六房妃子が入浴中にお風呂の中から足ひっぱって連れ去ることに成功。

大騒ぎの皇帝と丞相以下臣下。しかし臣下は皆奪還の任務に指名されたくないという体たらくで、目をそらす中、
ちょいとタイミングがずれた馮将軍が使命され、イヤイヤする中で皇帝の女二人をつけてもらって行くのだけど、
9か月後、探し出すどこか女二人を孕ませて皇帝の檄凛に^^;;;

皇帝は自分のオウムをとあるところに放つ。
その先には何やら墓参りをしている男が。
オウムが「お前が范侍衛か?」と問うと男は「死んだ」という。
どうやら墓の中の人は父で、男は范士林(姜大衛)という息子らしい。
それを聞いてるんか聞いてないんか、オウムは勝手に妃子奪還を命じ、
「万歳、万歳、万々歳(マンソエ マンソエ マンマンソエ)!」を言わせた後、勝手に木から落ちて死亡(酷い)。

范士林の家は大内密探というか、皇帝つきのエージェントみたいなんだな。
彼が資料をめくる場面・・・・前述の武侠でおなじみの小魚兒や李探花(李尋歓)の絵の中にまじって
霹靂嬌娃(チャーリーズ・エンジェル)や盲大侠(座頭市)の絵がww(時代を感じますわ。BGMは007だし)。
で、小魚兒&李探花をピックアップして、ひとまず彼らの元へ向かいます。

しかし、最初に訪ねた李尋歓は原作等見ても分かる様に肺を病んでるんで、
ゲホゲホと咳をし、身体の調子が・・・・・とぶつくさ言い始めます。
(台詞の中で「古龍や楚原が毒飲ませたり解毒させたりブツブツ・・・」と言ってた(笑)。
古龍は言わずとしれた李尋歓の生みの親、楚原はショウブラの古龍原作関連映画を結構撮ってましたよね)
伝説の大侠なのに・・・・と、うわ~って感じのところの范士林ですが、
そこに李尋歓の弟子の小小李(衛子雲)が現れ、嫌がる弟子に対して師父は、
李家の飛刀を広めるチャーンス!とばかりに言いくるめて行かせます。

次は小魚兒を求めて行きつくところは「悪人村」
そこには「絶代雙驕」でおなじみの十大悪人のなれの果てがくつろいでいた。
濃いメイクのオカマちゃんが屠嬌嬌か(笑)。
で、その後ろから出てきたのは小魚兒・・・・めっちゃ太って動くのもままならなく・・・・・^^;;;
しかし、映画「ジョーズ」のテーマにのって何やら出現!
大白鯊(曾志偉)←名前まんまジョーズは小魚兒の息子らしい。
が、名前に反して心はミニサイズらしく、父親に焚きつけられというか蹴りあげられて
(どさくさに紛れて范士林や小小李にも^^;)イヤイヤ参加させられることに。

で、どうやってその妃を見つけるのさ?と、疑問の小小李や大白鯊に
范士林「黄頁(イエローページ)さ!」

目の前には背丈よりもおっきい箱みたいな黄色の物体が(ちょ・・・・それはwww)
四角い穴が三か所あって、上部に銭を入れ、
下部左の穴に聞きたいことを言い、下部右穴から回答を聴きだす(アナログ仕様)。
黄色い箱から妃の居場所を聞き出すのだった
(そんな酷い^^;;;)
↑このシーン笑えます。

彼らをつけて伺うものあり。忍者(秦沛)だ。
彼は猫公子に報告。
「皇上派の大内密探か」とケッと思う猫頭鷹。

イエローページを元に行くと、醜女がいて、彼女に言われるまま三人は酒楼へ。
そこは先の猫公子配下の忍者の息がかかっている店だった。
知らず三人は行く。
しばらくしてショーが始まり、5人の女が音楽に合わせて出てきて踊るが、
どうも真ん中の女、靴に小刀仕込んで足降りあげて刺そうとするわ、
胸揺らして針山出してうっかり大白鯊が刺されそうになるだの、いかにも怪しい。

すると、酒楼の別の女が階上から「お金もないくせにっ!」っとブチ切れて男を階下に突き落としたのをきっかけに、
酒楼全体がカオスな大乱闘に。
女も強い。
妃を探して彼女を浚った大鋼牙を探しにきたんだけど、ここにはいなさそうだし行くか~
となった三人だったが、
大乱闘のはずみで、あの5人の踊り子の女の真ん中の女が男だとわかり、
はっ!あの女酒楼の前に行った家の女じゃん!ということで、その家に引き返すも、
大鋼牙は瀕死。

士林「小小李よ、小李探花の飛刀の技を天下に名を轟かせているな」
小小李「当然っ!」
士林「君は彼の唯一の自慢の弟子だ(もちあげもちあげ~♪)」
小小李「うん(にやり)」←まんざらでもない
士林「君に今、重要な任務を授けよう」
小小李「お・・・おう」
士林「彼(大鋼牙)の手術をしてくれ」
小小李「あ・・・ああん!!?」

どうなる小小李?→長くなったのでその2に続く

映画「間奏曲はパリで」(2014年・フランス)

イマジカBSで視聴。欧州映画も入ってるから比較的好きなチャンネル。


※★の数は評価というより単純に私の「好き度」です(★5個=満点)。
「間奏曲はパリで」(2014年・フランス)★★★.6

監督:マルク・フィトゥシ

主演:イザベル・ユペール(ブリジット役)
    ジャン=ピエール・ダルッサン(グザヴィエ役)

(あらすじ)※イマジカBSより
ノルマンディで農場を営むブリジットとグザヴィエ夫婦。すでに子供は巣立ち、ふたりきりの穏やかで幸せな日々を送っていた。遊び心を忘れないブリジットは、平凡な日常に変化をもたらそうとさまざまな努力をする。しかしそんな彼女に夫は無関心だった。ある日、隣家のパーティで魅力的なパリジャンのスタンと出会う。彼との楽しい時間がブリジットの心に火をつける。彼女はパリ行きのチケットを手配し、未知なる期待を胸に旅立つ。
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見始めのころは、ブリジットが夫との凡庸な毎日に空虚な思いを抱きはじめていたところに、
スタンが現れて・・・・の分かり易い展開かと思ってたのです。
もしくはおフランス映画らしくもっとひねた内容か?と斜めに思ってたのだけど、
思ったよりクスっと笑わせる部分あり、ちっとアバンチュールはあれど、元の鞘におさまって行くお話で、
あまりひねってはいないし、静かな映画なのだけど、
その過程が(特に夫)面白いなと。
途中まではブリジットが胸の湿疹の治療に行くと嘘ついてパリに行き・・・からの展開はそれほどでもなかったのですが、
個人的には夫のグザヴィエが、妻が治療に行くと聞いた医師は既に引退していることを知って疑念を抱いてパリに向かったあたりから俄然良かった。

夫はブリジットがスウェーデン人歯科医のジェスパー(ミカエル・ニクヴィスト)と、
自分に久しく見せてない笑顔で会話している姿を見てしまい、
地下鉄まで尾行するも、その後地下鉄を降りて一人パリの街をさまようのですね。
(静かな音楽の中、台詞なしなのもまた良い)
そこで見つけた、羊飼いを描いた絵画の前で立ち止まります。
グザヴィエはたまにブリジットのことを「羊飼い」と呼んでいたのですが、
学生時代にブリジットが「私は羊飼いになりたい」と、今時あまり言わない言い回しの「羊飼い」というのに
旦那はやられたらしいのですよねw(彼女の魅力の一部ですが)。
そのこともあってか、絵に彼女を思い出したのかもしれない。
で、グザヴィエはその絵のポストカードを一枚求めるのですが、カードとレシートがその後の伏線に。

グザヴィエはその後、息子が通うサーカス学校にたちより、息子の芸を見せてもらうのですが、
そこで思わず見せたグザヴィエの笑顔と拍手も実にいい。
(それまで心は凹みっぱなしでしたが)

ブリジットはパリでジェスパーと一夜限りのアバンチュールをしてしまいますけど、
始めっからそこからまたあらぬ方向へ・・・・とは考えてなかったのですね。
グザヴィエもまた、脛に傷を持つ男(彼も過ちを犯した過去あり)。
帰ってきた妻を責めもせず、妻がパリに行く前から気にかけてた牛業者とのもめごとも、
電話でキッパリ対応します(はじめっからそうしろよは言いっこなしよ)。
そしてレストランにも連れて行きます(これはランプ肉であってヒレ肉じゃない!と店に切れる夫ですが・笑)。
更に、怪我をした牛になぞらえて自分の心情を吐露する夫。
牛小屋で夫婦は歩み寄ります。

妻のシーンで好きなのは、夫が苦手なインターネットを使って予約してくれた死海旅行の準備をしていた時、
偶然机の引き出しから羊飼いのポストカードとレシートを見つけてしまいます。
レシートの日付は・・・・・
ブリジットは夫がパリに来ていたことをそこで初めて知るのです。
それなのに、自分を責めなかった・・・・・一人流すブリジットの涙(イザベル・ユペールの演技にぐっときます)。

ラストの死海に浮かぶ夫婦のシーンも好きだし(酸いも甘いも乗り越えて、こ~憑き物が落ちた感じ)
要所要所の音楽が素敵な映画だなと思いました。
そしてなにより主演二人がいい(あと、ジェスパー役の ミカエル・ニクヴィストの紳士っぷりな演技も良いぞ・笑)
個人的には夫役のジャン=ピエール・ダルッサンの他の映画も見てみたいですね。

食もの映画≪その4≫ 「マダム・マロリーと魔法のスパイス」(2014年・アメリカ)

原題「The Hundred-Foot Journey」

※★の数は評価というより単純に私の「好き度」です(★5個=満点)。

「マダム・マロリーと魔法のスパイス」(2014年・アメリカ)★★★★

マダム・マロリーと魔法のスパイス [DVD]

アメリカ映画だけど、舞台はフランスとちょいインドな映画。
音楽がずーっと「なんか聞いたことあるような旋律だなぁ」と思いながら見ていたら、
終了時に出てきたクレジットで、音楽がインド映画でおなじみのA.R.ラフマーンであることが分かり、
「あ~・・・それでかー」と、ストンと腑に落ちる。
(でも、インドっぽくない旋律も多いので、A.R.ラフマーン多彩だな)。

この映画、DVDが日本語も英語も共に字幕も吹替えもあるので、勉強に使えそう。
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インドのムンバイで料理店を営んでいた一家がいた。
しかし、選挙後の暴動で火災になり、店と一家の母親を失った。
新天地を求め、インド→ロンドン→とフランスへ。
「すべての食材に魂が宿る」と言っていた、母の天性の味覚を受け継いだのは息子のハッサン(マニッシュ・ダヤル)。
車のブレーキ故障で、たまたま通りかかったマルグリット(シャルロット・ルボン)という女性の世話になるが、
父親(オム・ブリ)の半ば強引な直感で手に入れた廃屋は、マルグリットが勤めているミシュラン一つ★のレストラン
「ル・ソール・プリョルール」からわずか通りをはさんで30メートル向かいであった(マルグリットは料理人)。

インドレストラン「メゾン・ムンバイ」を開店することになるが、「ル・ソール・プリョルール」のマダム・マロリー(ヘレン・ミレン)
と価値観等色々な面でそりが合わず、また店を女手一つで何十年と守ってきたマロリーにとっては、
静寂を乱すインド人一家の存在は頭痛のたねで、お互いが譲らず絶えずいざこざが発生。
(その対決姿勢は主にマロリーとハッサンの父)。

一方で、敵の店ながらもマルグリットは話かけてくるハッサンになにかと優しくしてくれ、フランス料理についても答えてくれて、
ハッサンはマルグリットからの本などを頼りにフランス料理に興味を示していき、
また二人の距離も少しずつ近くなっていく。

以前開店時に店ひ必要な食材を買われた腹いせに、ハッサン父がマロリーの店でその日に必要な鳩を買い占めた
(ほんっと二人とも大人げないんですよw)
ハッサンは、鳩のロティを作ってマロリーにお詫びにいく。マロリーは一口食べてその料理を捨てるが、
実は彼女に感じるところがあった。

互いの店の応酬がエスカレートするなか、マロリーの店の料理人・ジャン・ピエールの手引きによってハッサン達の店「メゾン・ムンバイ」に火が放たれる。
いち早くハッサンたちに見つけられたために事なきをえたが、ハッサンは手に負傷を。
その様子をたまたま窓から見てしまったマロリーはジャン・ピエールを解雇する(マロリーもそこまで心無い人ではなかった)

この事件から少しずつ変化していく。
酷い落書きなどあったメゾン・ムンバイの壁を雨の中、誰に言われることなく掃除するマロリー。
それを見て、そっと傘を差し出すパパ。
そしてマロリーにオムレツをごちそうしたいと、(手が使えないので)卵を割って欲しいというハッサン。
二人の共同作業でできた、ハッサンオリジナルのちょっとスパイシーなオムレツはマロリーの心を打つ。
「合格よ、才能があるわ」

マダム・マロリーの許しを得て、「ル・ソール・プリョルール」に修行に出たいというハッサンに、
父は最初猛反対し、マロリーにもそそのかしただろとかイチャモンをつけていたが、
ハッサンのためにも外に出してあげるべきだと悟り、晴れてハッサンはマロリーの店に。
しかし、祝福してくれると思っていたマルグリットには逆の態度をとられてしまうハッサン(そこは料理人としてライバルだからねぇ)。

ライバルとして切磋琢磨するハッサンとマルグリットとは逆に、
あれから距離が縮まっていくマロリーとハッサン父(どんどんめっちゃ穏やかな雰囲気になるし、良い関係に)。
そしてハッサンが入店してたった1年で「ル・ソール・プリョルール」はミシュラン二つ★を獲得する。
(この発表前のマロリーと父のやりとり好き。シャンパンのこととか父がマオリーに「スターはあなただ」と言ったとことか)
それは、30年ずっと一つ★だった店がハッサンの出現で1年で二つ★をとったということで、
ハッサンの名声は瞬く間に知れ渡り、更に高みへとハッサンは「ラ・バレヌ・グリーズ」という店に引き抜かれる。
皆・・・・マルグリットもハッサンの旅立ちを送りだし、
その期待に答えてスターシェフになっていくハッサン。
(その間にマロリーと父はすっかり「殆ど恋人」状態になっていて、一緒にダンスまでっ!)
名声は得るが、心に空虚なものを覚えるハッサン。
同僚の妻が作った惣菜をおすそわけしてもらって食べて、こみ上げるものが・・・・。

そして、ミシュランの発表がある日、なんとハッサンはもどってきた。
マルグリットにある「提案」をして・・・・・。
それはマロリーの許可をもらい、「ル・ソール・プリョルール」に戻り、
ハッサンとマルグリットが共同経営者として店を盛りたてるというものだった。
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ハッサンが天才料理人ということと、
価値観と民族が違う同士の対立から・・・・ということで、
結末はなんとのぅ読める感じでしたが、
めっちゃガンコで大人げないのはお前ら両者ともだろとつっこみたい、
マロリーとハッサンの親父さんの心の変化が面白い。
中盤くらいからツンデレながらも徐々に近くなっていって、
終盤にはこれ以上ないくらい穏やかで大人の男女の関係になっていくのですよね。
半分はハッサンのおかげと思う。
題名の魔法のスパイスは料理というよりも心の機微の移ろいかなと。

ハッサンはいい奴だけど、マルグリットの心情とかわかってるようでわかってないところが
結構甘ちゃんではあるけれど(そして優しそうでいて結構マルグリットに対してイケイケ)一途ではある。

マロリーは何十年も店を守って全力できたプライドがあるし、基本真面目な人なのだろう。
だから、自分の店の世界を壊しそうな勢いできた向かいの店に対して嫌悪感を持つのもわかる
(他民族云々というより、そこなのだろう)。
一方、ムンバイの流儀をそのままフランスにも持ち込もうとする無自覚な父をなだめながらも、
土地に馴染もうとするハッサンら一家も頑張っている。
(マロリーが最初やってくれたことは相当いけずだが^^;)
お互いがお互いを知ろうとしてなかったとこが、ハッサンをクッションにして少しずつ理解し合う様子がこの映画の一番の見どころ。

料理は意外にも、ハッサンがマロリーのためにつくったオムレツとか、
ムンバイ時代の母お手製のウニのスープが一番美味しそうに見えた(笑)。
(料理は双方のレストランでも、ラ・バレヌ・グリーズでも料理場面はありますが)。
料理映画、または食映画って、それを媒介にして結局は人間の心を解きほぐしてくれる作品が多いのかなぁと思うこのごろ。



食もの映画≪その3≫ 「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」(2014年・アメリカ)

原題「Chef」

※★の数は評価というより単純に私の「好き度」です(★5個=満点)。

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」(2014年・アメリカ)★★★★.5


シェフ 三ツ星フードトラック始めました [SPE BEST] [DVD]

カタカナで「シェフ」という題名だと2012年のジャン・レノ主演のフランス映画「シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」(この映画も大好き)と被るので、邦題は最後まで入れて完成形。

見終わって、とっても幸せな気分になれる素敵な映画でした。
そして、結構めくるめく飯テロ映画でもあり(笑)。
主演も務めるジョン・ファヴロー監督作品。
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地元(ロサンゼルス)に根付いたレストランで腕をふるっていた主人公のカール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)。
しかし、オーナーが結構保守的な人で、カールの作りたい料理ではなくオーナー希望の伝統的な料理にこだわります。
そんな折、SNSで人気のグルメ評論家のラムジー( オリヴァー・プラット)が訪れ、カールの料理をツイッターで酷評。
オーナーと衝突し、それでも伝統料理にこだわるオーナーの嫌ならやめろという言にカールは店を辞し、
ほぼ同時の流れでカールの息子・パーシー( エムジェイ・アンソニー)にツイッターのやり方を教わったカールは、
ラムジーの酷評に応酬しようとして、いわゆる炎上^^;
失意の彼は、元妻のイネズ(ソフィア・ベルガラ)のすすめもあって、今まであまりかまってあげられなかった息子と共に、
マイアミへ。
そこで出会ったキューバサンドとイネズの後押しでフードトラックを始めることになります。
ロスの店で共に働いていたマーティン( ジョン・レグイザモ)は、スーシェフの座も捨ててカールの元にかけつけて、
カールとパーシー(息子)とマーティンの3人でフードトラックでキューバサンドなどを売ることに。
それまで微妙な感情の流れのあったカールとパーシーの心の交流と、
カール自身の挫折と、心を取り戻す(家族と料理の両方)作品です。
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この映画、最終的にはほんっとの悪人っていないかも。
いや、確かに評論家のラムジーはよくいる上から目線の評論家だったけど、ラスト見ても分かる様に心がない奴ではなかったし、
序盤のレンストランオーナーも、酷評はされたけど、レストラン自体は地元の人で賑わっていて、
地元の人が求める料理を提供したいっていうのもわからんわけではないし(俺の店だ!発言はちょいキツかったけどね)。
ソムリエールのモリー(スカーレット・ヨハンソン)もイネズ同様にカールの腕はかっていて叱咤もするが優しいし、
イネズの昔の恋人で、フードトラック提供のマーヴィンはちょっと変わってるけど(ちょい変人)悪ではない。
それ故に、後味わりとすっきりで(ラムジーのダイナミック手のひら返しはちとアレだが・笑)、
息子と心を交わしていくうちに、息子と共にカールも自身も変化していく様がほんとに爽やか。

今時のSNS事情も反映していて、ツイッターのみならずVine(6秒動画)なども登場。
それをうまく話の中に取り込んでいて、使い方を熟知していなくて炎上してしまうカールとか、
息子がSNSを駆使して宣伝してくれたり、あるいは旅の思い出を動画にしてそれを見て泣くカールとか。
(息子のパーシーがほんと可愛い。ちょっと背伸びしたり、子供らしいストレートな感情を見せたり、
カールが思ってたよりしっかりとした面もあったり、基本素直な良い子)。

料理シーンがもーどれもこれも美味しそうで、
店を辞してやけ食いならぬ「やけ料理」状態のカールが、
次々と料理を作っていく場面とか(豚のローストとか美味しそう)、
一方で息子のパーシーに作った朝食のクロックムッシュやハッシュポテト
(仕事で料理ではなくて自分とかに料理の場合は結構高カロリーぽそうだな・笑)、
そしてカールが惚れた、ポークと数種のチーズとピクルスとマスタードがはさまった、
外はバターをぬってパリパリに焼いたパンのキューバサンド。
テキサスのバーベキューの店のアーロンから分けてもらった、外は黒いが中はレアなお肉
(これは後にオースティン・ミッドナイトというサンドになる)、
DVD付属の製作秘話な話を見ていると、作る際の手際も含めて料理へのこだわりも感じられます。

ぼーっと何度も見たくなる、無条件にハッピーになる映画。
音楽もラテンありヒップホップあり、サントラ欲しくなるくらい素敵でした。
食もの映画好きにはめっちゃオススメ。

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食もの映画≪その2≫ 「のんちゃんのり弁」

※★の数は評価というより単純に私の「好き度」です(★5個=満点)。

 「のんちゃんのり弁」(2009年・日本)★半

当時映画賞を色々受賞したそうだけど、正直私はこの映画の良さが分からなかったです。
小西真奈美演じる主人公の小巻が、夫(岡田義徳)に愛想つかして実家帰るのはいいけれど、
子供かかえてるのに身の処し方がふわふわしていて、
20歳やそこらのお嬢さんならいざ知らず、身の丈に合わないというか世間知らずっぷりなプライドの高さといい、
お金ひっ迫しているのにのろのろと仕事選んだりとか、
旦那は旦那で分かり易いクズだけど(笑)、私はより主人公の方がイラッときたのですよね。
それだけじゃなく、料理屋を営む戸谷長次(岸部一德)のお店を旦那との喧嘩で壊しときながら、
邪魔しないから弁当屋やるんで使わせてくれのくだりも甘ちゃんで、
主人公がちゃんと地に足をつけて苦労せずに、周り巻き込んだりしての弁当屋なので、
ほんっっとに感情移入できませんでした。

飯島奈美さん監修の特にラストのお弁当は美味しそうには見えたけれども、
お料理もいいけど、なんかこ~ダメヒロインならダメヒロインなりの成長過程をもっと細やかに演出して欲しかったかしら。
漫画原作だそうなので、色々と端折った部分もあったかもしれない。
お料理・・・・ラストのオカズ別盛りなのは美味しそうだけど、
おかずもご飯と段々積みなのり弁は本当に美味しいのだろうか?^^;;


のんちゃんのり弁 [DVD]
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