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食もの映画≪その4≫ 「マダム・マロリーと魔法のスパイス」(2014年・アメリカ)

原題「The Hundred-Foot Journey」

※★の数は評価というより単純に私の「好き度」です(★5個=満点)。

「マダム・マロリーと魔法のスパイス」(2014年・アメリカ)★★★★

マダム・マロリーと魔法のスパイス [DVD]

アメリカ映画だけど、舞台はフランスとちょいインドな映画。
音楽がずーっと「なんか聞いたことあるような旋律だなぁ」と思いながら見ていたら、
終了時に出てきたクレジットで、音楽がインド映画でおなじみのA.R.ラフマーンであることが分かり、
「あ~・・・それでかー」と、ストンと腑に落ちる。
(でも、インドっぽくない旋律も多いので、A.R.ラフマーン多彩だな)。

この映画、DVDが日本語も英語も共に字幕も吹替えもあるので、勉強に使えそう。
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インドのムンバイで料理店を営んでいた一家がいた。
しかし、選挙後の暴動で火災になり、店と一家の母親を失った。
新天地を求め、インド→ロンドン→とフランスへ。
「すべての食材に魂が宿る」と言っていた、母の天性の味覚を受け継いだのは息子のハッサン(マニッシュ・ダヤル)。
車のブレーキ故障で、たまたま通りかかったマルグリット(シャルロット・ルボン)という女性の世話になるが、
父親(オム・ブリ)の半ば強引な直感で手に入れた廃屋は、マルグリットが勤めているミシュラン一つ★のレストラン
「ル・ソール・プリョルール」からわずか通りをはさんで30メートル向かいであった(マルグリットは料理人)。

インドレストラン「メゾン・ムンバイ」を開店することになるが、「ル・ソール・プリョルール」のマダム・マロリー(ヘレン・ミレン)
と価値観等色々な面でそりが合わず、また店を女手一つで何十年と守ってきたマロリーにとっては、
静寂を乱すインド人一家の存在は頭痛のたねで、お互いが譲らず絶えずいざこざが発生。
(その対決姿勢は主にマロリーとハッサンの父)。

一方で、敵の店ながらもマルグリットは話かけてくるハッサンになにかと優しくしてくれ、フランス料理についても答えてくれて、
ハッサンはマルグリットからの本などを頼りにフランス料理に興味を示していき、
また二人の距離も少しずつ近くなっていく。

以前開店時に店ひ必要な食材を買われた腹いせに、ハッサン父がマロリーの店でその日に必要な鳩を買い占めた
(ほんっと二人とも大人げないんですよw)
ハッサンは、鳩のロティを作ってマロリーにお詫びにいく。マロリーは一口食べてその料理を捨てるが、
実は彼女に感じるところがあった。

互いの店の応酬がエスカレートするなか、マロリーの店の料理人・ジャン・ピエールの手引きによってハッサン達の店「メゾン・ムンバイ」に火が放たれる。
いち早くハッサンたちに見つけられたために事なきをえたが、ハッサンは手に負傷を。
その様子をたまたま窓から見てしまったマロリーはジャン・ピエールを解雇する(マロリーもそこまで心無い人ではなかった)

この事件から少しずつ変化していく。
酷い落書きなどあったメゾン・ムンバイの壁を雨の中、誰に言われることなく掃除するマロリー。
それを見て、そっと傘を差し出すパパ。
そしてマロリーにオムレツをごちそうしたいと、(手が使えないので)卵を割って欲しいというハッサン。
二人の共同作業でできた、ハッサンオリジナルのちょっとスパイシーなオムレツはマロリーの心を打つ。
「合格よ、才能があるわ」

マダム・マロリーの許しを得て、「ル・ソール・プリョルール」に修行に出たいというハッサンに、
父は最初猛反対し、マロリーにもそそのかしただろとかイチャモンをつけていたが、
ハッサンのためにも外に出してあげるべきだと悟り、晴れてハッサンはマロリーの店に。
しかし、祝福してくれると思っていたマルグリットには逆の態度をとられてしまうハッサン(そこは料理人としてライバルだからねぇ)。

ライバルとして切磋琢磨するハッサンとマルグリットとは逆に、
あれから距離が縮まっていくマロリーとハッサン父(どんどんめっちゃ穏やかな雰囲気になるし、良い関係に)。
そしてハッサンが入店してたった1年で「ル・ソール・プリョルール」はミシュラン二つ★を獲得する。
(この発表前のマロリーと父のやりとり好き。シャンパンのこととか父がマオリーに「スターはあなただ」と言ったとことか)
それは、30年ずっと一つ★だった店がハッサンの出現で1年で二つ★をとったということで、
ハッサンの名声は瞬く間に知れ渡り、更に高みへとハッサンは「ラ・バレヌ・グリーズ」という店に引き抜かれる。
皆・・・・マルグリットもハッサンの旅立ちを送りだし、
その期待に答えてスターシェフになっていくハッサン。
(その間にマロリーと父はすっかり「殆ど恋人」状態になっていて、一緒にダンスまでっ!)
名声は得るが、心に空虚なものを覚えるハッサン。
同僚の妻が作った惣菜をおすそわけしてもらって食べて、こみ上げるものが・・・・。

そして、ミシュランの発表がある日、なんとハッサンはもどってきた。
マルグリットにある「提案」をして・・・・・。
それはマロリーの許可をもらい、「ル・ソール・プリョルール」に戻り、
ハッサンとマルグリットが共同経営者として店を盛りたてるというものだった。
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ハッサンが天才料理人ということと、
価値観と民族が違う同士の対立から・・・・ということで、
結末はなんとのぅ読める感じでしたが、
めっちゃガンコで大人げないのはお前ら両者ともだろとつっこみたい、
マロリーとハッサンの親父さんの心の変化が面白い。
中盤くらいからツンデレながらも徐々に近くなっていって、
終盤にはこれ以上ないくらい穏やかで大人の男女の関係になっていくのですよね。
半分はハッサンのおかげと思う。
題名の魔法のスパイスは料理というよりも心の機微の移ろいかなと。

ハッサンはいい奴だけど、マルグリットの心情とかわかってるようでわかってないところが
結構甘ちゃんではあるけれど(そして優しそうでいて結構マルグリットに対してイケイケ)一途ではある。

マロリーは何十年も店を守って全力できたプライドがあるし、基本真面目な人なのだろう。
だから、自分の店の世界を壊しそうな勢いできた向かいの店に対して嫌悪感を持つのもわかる
(他民族云々というより、そこなのだろう)。
一方、ムンバイの流儀をそのままフランスにも持ち込もうとする無自覚な父をなだめながらも、
土地に馴染もうとするハッサンら一家も頑張っている。
(マロリーが最初やってくれたことは相当いけずだが^^;)
お互いがお互いを知ろうとしてなかったとこが、ハッサンをクッションにして少しずつ理解し合う様子がこの映画の一番の見どころ。

料理は意外にも、ハッサンがマロリーのためにつくったオムレツとか、
ムンバイ時代の母お手製のウニのスープが一番美味しそうに見えた(笑)。
(料理は双方のレストランでも、ラ・バレヌ・グリーズでも料理場面はありますが)。
料理映画、または食映画って、それを媒介にして結局は人間の心を解きほぐしてくれる作品が多いのかなぁと思うこのごろ。



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