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映画「間奏曲はパリで」(2014年・フランス)

イマジカBSで視聴。欧州映画も入ってるから比較的好きなチャンネル。


※★の数は評価というより単純に私の「好き度」です(★5個=満点)。
「間奏曲はパリで」(2014年・フランス)★★★.6

監督:マルク・フィトゥシ

主演:イザベル・ユペール(ブリジット役)
    ジャン=ピエール・ダルッサン(グザヴィエ役)

(あらすじ)※イマジカBSより
ノルマンディで農場を営むブリジットとグザヴィエ夫婦。すでに子供は巣立ち、ふたりきりの穏やかで幸せな日々を送っていた。遊び心を忘れないブリジットは、平凡な日常に変化をもたらそうとさまざまな努力をする。しかしそんな彼女に夫は無関心だった。ある日、隣家のパーティで魅力的なパリジャンのスタンと出会う。彼との楽しい時間がブリジットの心に火をつける。彼女はパリ行きのチケットを手配し、未知なる期待を胸に旅立つ。
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見始めのころは、ブリジットが夫との凡庸な毎日に空虚な思いを抱きはじめていたところに、
スタンが現れて・・・・の分かり易い展開かと思ってたのです。
もしくはおフランス映画らしくもっとひねた内容か?と斜めに思ってたのだけど、
思ったよりクスっと笑わせる部分あり、ちっとアバンチュールはあれど、元の鞘におさまって行くお話で、
あまりひねってはいないし、静かな映画なのだけど、
その過程が(特に夫)面白いなと。
途中まではブリジットが胸の湿疹の治療に行くと嘘ついてパリに行き・・・からの展開はそれほどでもなかったのですが、
個人的には夫のグザヴィエが、妻が治療に行くと聞いた医師は既に引退していることを知って疑念を抱いてパリに向かったあたりから俄然良かった。

夫はブリジットがスウェーデン人歯科医のジェスパー(ミカエル・ニクヴィスト)と、
自分に久しく見せてない笑顔で会話している姿を見てしまい、
地下鉄まで尾行するも、その後地下鉄を降りて一人パリの街をさまようのですね。
(静かな音楽の中、台詞なしなのもまた良い)
そこで見つけた、羊飼いを描いた絵画の前で立ち止まります。
グザヴィエはたまにブリジットのことを「羊飼い」と呼んでいたのですが、
学生時代にブリジットが「私は羊飼いになりたい」と、今時あまり言わない言い回しの「羊飼い」というのに
旦那はやられたらしいのですよねw(彼女の魅力の一部ですが)。
そのこともあってか、絵に彼女を思い出したのかもしれない。
で、グザヴィエはその絵のポストカードを一枚求めるのですが、カードとレシートがその後の伏線に。

グザヴィエはその後、息子が通うサーカス学校にたちより、息子の芸を見せてもらうのですが、
そこで思わず見せたグザヴィエの笑顔と拍手も実にいい。
(それまで心は凹みっぱなしでしたが)

ブリジットはパリでジェスパーと一夜限りのアバンチュールをしてしまいますけど、
始めっからそこからまたあらぬ方向へ・・・・とは考えてなかったのですね。
グザヴィエもまた、脛に傷を持つ男(彼も過ちを犯した過去あり)。
帰ってきた妻を責めもせず、妻がパリに行く前から気にかけてた牛業者とのもめごとも、
電話でキッパリ対応します(はじめっからそうしろよは言いっこなしよ)。
そしてレストランにも連れて行きます(これはランプ肉であってヒレ肉じゃない!と店に切れる夫ですが・笑)。
更に、怪我をした牛になぞらえて自分の心情を吐露する夫。
牛小屋で夫婦は歩み寄ります。

妻のシーンで好きなのは、夫が苦手なインターネットを使って予約してくれた死海旅行の準備をしていた時、
偶然机の引き出しから羊飼いのポストカードとレシートを見つけてしまいます。
レシートの日付は・・・・・
ブリジットは夫がパリに来ていたことをそこで初めて知るのです。
それなのに、自分を責めなかった・・・・・一人流すブリジットの涙(イザベル・ユペールの演技にぐっときます)。

ラストの死海に浮かぶ夫婦のシーンも好きだし(酸いも甘いも乗り越えて、こ~憑き物が落ちた感じ)
要所要所の音楽が素敵な映画だなと思いました。
そしてなにより主演二人がいい(あと、ジェスパー役の ミカエル・ニクヴィストの紳士っぷりな演技も良いぞ・笑)
個人的には夫役のジャン=ピエール・ダルッサンの他の映画も見てみたいですね。

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映画「全力スマッシュ」(原題:全力扣殺)2015年香港映画

先日、ようやく我が地域で上映されたので映画館で見てきたのと、
これまたようやくYesAsiaからDVD(香港版)が届いたので記述。

既に各国で上映済みのようですが、何故かまだ大陸では上映になってなかったというか延期?になってたようで
(大陸との合作作品ではないから?)12月11日からようやく上映開始になってるようです。

香港のBoXOfficeの今年上半期の外国映画を除いた順位が第10位。
ちょっと1000万HKドルを超えたくらいでしょうか(11,580,327香港ドルだそうです)。
今の香港ならまだまし・・・・・なのかなぁ・・・・・・・?????(良くも無いがべらぼうに悪いわけでもないのか?)
製作費が3000万HKドルらしいのでDVDとか各国での上演権で回収できてるといいね!

私はこの映画好きなんだけど、日本での賛否両論も色々あるというか微妙な意見も多いんだね(^^;)
(やっぱし師匠のゲ○シーンがきっついか(笑)。香港映画めっちゃ見てきたけど、ずいぶん長いゲ○だなぁ~と、
耐性ある私でも苦笑してたくらいなので)。
ALL喜劇な映画を期待すると肩すかし食らうのだけど、勝負があってないようなあの結末もありだと思うのよね個人的には。
何より、大陸が入らない純香港製映画というのが私は嬉しい。
広東語で、香港的ノリで、映画が!というのが良いのだよ。
(宇宙人の件とか多少意味不明箇所はあるけど(笑))
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私は鄭伊健(イーキン・チェン)のファンを10ん年やっているけれども、
本映画については師匠役の林敏驄(アンドリュー・ラム)とチョン坊や役の鄭中基(ロナルド・チェン)を推したい。
(日本の映画公式さん、すまぬが伊健の映画デビュー作は「超級學校覇王」(1993年)ではなく、1992年の「應召女郎1988之二現代應召女郎」でござるよ)。

鄭中基はコメディ系の演技が昔からうまいだけあって、今回はうっかりすると「おそ松くん」のイヤミ寄りな風貌(爆)で
嫌味ったらしく演じてくれたのがとても良かった
(まだ彼は43歳なんですからね!前髪下ろすとやたら若蔵に見えた林昭役の梁漢文(エドモンド・リョン)より1歳下だし、伊健より5歳若い)。
イヤ~な奴だったのに、彼もバドミントンをやったのは立場こそ違え、伊健演じる劉丹たちと似たようなもので、
勝つことで馬鹿にされない人間になりたかった。
勝負は思わぬ方向で終わってしまったけれども、勝負なんかよりバドミントンに打ち込む中で彼も得るものがあって、
終わった後憑き物が落ちたみたいな顔になってるところがちょっと可愛く(笑)思ってしまった。

林敏驄は本業は音楽を作る偉大な音楽家なのに、なに・・・・このはっちゃけ度といい、キャラの濃さといい、
別にゲ○がなくともインパクト大すぎる。
あんな酷い酔いどれオヤジだったのに、本格的に練習だ!ってなったとたんかつてのバドミントンの栄光を背負った戚冠軍の風格も現れて(それでもボケるけど)。
演技経験はそんなに多くないのに、なんじゃらほいこのオッサン(褒め言葉)。
香港版DVDについてた特典のNG集の出番も一番多かったけどね(笑えるNGだったからかも)

上記二人と、あと梅姨役の邵音音(スーザン・ショウ)あたりとか面白かったです。

脇役とかちょい役とかでも「え!?」という人がちょこちょこっと出ていて、
主役の何超儀(ジョシー・ホー)の優しいお兄ちゃん役に謝君豪とか(いつまでたっても私の中で「あ、<南海十三郎>の人だ」ですまない^^;)
警官で謝天華(マイケル・ツェー)がいたり、
序盤の方でいざこざがおきて出てきた婦警さん2名が車婉婉(ステファニー・チェ)と谷祖琳(ジョー・コク)だったり
大会で最初の対戦相手の「警察之友」チームの眼鏡野郎は谷德昭(ヴィンセント・コク)だよね?(笑)。
(それにしても劉丹同好會入場時のタイーホパフォーマンスはちとブラックジョークにすぎるわ^^;;)

伊健は、この映画観つつ
「やっぱり伊健に悪役やらせてみたいっ!!」って改めて思った熊猫屋です。
序盤の険がある雰囲気といい、絶対いけると思うんだよね。
若い頃と違って、演技にもある種のいい意味でのゆとりも出てきてるし、うぉ~やって欲しい!!

何超儀は、序盤の薄汚いうらぶれた雰囲気と、後半の可愛い雰囲気がズルい(繰り返し褒め言葉♪)
劉丹とはその後どうなったんだろねー作中その辺は全く触れてないけど。

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香港版DVDはリージョンALLなので、普通に再生可能。
2枚組で1枚は本編、1枚は特典DVDになっております。
本編DVDはなんと監督のコメンタリーとキャストコメンタリーの2バージョンも収録。
ううううっ・・・・・広東語は聴きとりできないのでコメンタリーの中文字幕付けてほしーよーめっちゃキャストコメンタリー楽しそうじゃん!!(ピー音もたまに入るけど何言った・笑)

特典DVDは
4バージョンのトレーラー、
演技、バドミントンの練習、あと撮影の各メイキング映像(ここでも師匠ってば・・・・笑)
MV2本
NG集(NG集2本の他に、師匠によるスラング講座があるぞ(爆笑)。映画観てわかんなかったスラングもここで・・・・・^^;)
本編で使われなかったシーンてんこ盛り集め
各地上映イベント会場での「全力扣殺」コール集
スライドショー

の構成となっているようです。
メイキングと、師匠スラング講座と、カットシーンてんこ盛りは必見。
下手したら本編より爆笑必至(笑)。
師匠のキャラが突き抜けすぎててもう何ていっていいんだか(観終わる頃には師匠ファンになってる恐ろしさ・爆)。

この映画好きだなーって思った方は是非とも香港版DVDオススメ!!
(BDも同じっぽそうだからそっちでもよさげ)。
ちなみにVCDも出ているけれどVCDは本編のみです。

MV集は主題歌の「來吧!人類要奔放」と挿入歌の「奮鬥」が入っているのですが、
「奮鬥」は甄妮が歌った1978年の周潤發(チョウ・ユンファ)と趙雅芝(アンジー・チウ)主演の同名の全85集のTVBドラマ主題歌だったものなんだね(チラっと調べた)→これ(YouTube)
MVについては一つ不満があるのだけど、もう一個の挿入歌「天下無敵」がなんで入ってないんだよー!!
(この曲も主題曲同様波多野さんが作曲)
歌詞がもろに「武侠映画でまんま使えそうな」曲で気に入ったのにっ!
(曲調も武侠もので使えるよなぁ~素晴らしい♪)



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日本版DVDは3月に出るみたいだけど↓、どこまで特典つくのかなぁ?
香港版ほどの充実度・・・・はむりっぽそうだけど(言語的に)
できるだけつけて欲しいな!


全力スマッシュ [DVD]

古惑仔系列@熊猫屋私的香港映画回顧録

鄭伊健(イーキン・チェン)や陳小春(チャン・シウチョン/ジョーダン・チャン)らが主演して90年代後半大ヒットした、
スタイリッシュ系(死語・笑)黒社会もの香港映画、
「古惑仔」(邦題「欲望の街」)シリーズ。
(ここでは、外伝的な謝霆鋒(ニコラス・ツェー)の超若者版や、サンドラ姐さんのとかトニーさんのなどは含めません)。

黒社会ものといえば、オヤジ達の血みどろな世界。
その固定概念をひっくり返した、若手男性俳優たちによる群像劇。
むさ苦しさ(褒め言葉)とか、大人の渋い雰囲気とは間逆で、
若さ故の主人公たちの弱さや苦悩も描いたところがそれまでの黒社会ものとちょっと違いました。
あと、決定的に違うのは一人のスターでドーン!ではなくて
「群像劇」というところ。

伊健とか朱永棠(ジェイソン・チュウ)あたりなんざロン毛だし、
当時の典型的香港男明星のビジュアルと違ってたものな(笑)。
(伊健は黙ってりゃイケメンなんだけど、素はぽわぽわなのはファンならみんな承知だが・爆)

私は伊健を知ったのは実はこの映画ではなくて、
そのちょい前に確かタワレコかどっかで香港もののCDを漁っていて、
たまたま彼のCDを手にとって気に入ったのが先で、
直後にレンタルビデオで「欲望の街」と邦題がつけられた本作を手にとったのでした。

今、古惑仔系列の曲を懐かしんでずっと聴いてるのだけど、
こんなに歌沢山分かる映画ないぜってくらい、
更に「これは×作目の曲だ♪」って分かるあたり、ほんと見てたんだなぁ(懐)。
伊健だけでなく、小春や風火海も分かるもの(笑)。
ただ、最終シリーズの「勝者為王」のだけはあんまり印象にないんだけどね^^;
(「勝者為王」(2000年)には千葉真一が出てたけど、伊健と千葉ちゃんといえば本作より前の「風雲雄覇天下」(1998年/邦題「風雲 ストームライダーズ」)が何倍も好きだし)。

各作品で一番好きな曲は

Ⅰ 人在江湖 「友情歳月」(この曲は言わずもがなの代表曲。広東語は習得してない私でも歌えるくらい(笑))

Ⅱ 猛龍過江 「熱血燃燒」(「知己自己」と迷ったけど)

Ⅲ 隻手遮天 「甘心替代你」(伊健演じる陳浩南の恋人、黎姿(ジジ・ライ)演じる細細粒が殺されてしまう涙腺決壊作で、問答無用でこれ。この曲が流れるとパブロフの犬のごとく目から汁が・・・・・)

Ⅳ 戰無不勝 「一於奉陪」(伊健と小春が掛け合いで歌うのが好きでな。サビで歌詞がテンポよく 韻を踏むのも。小春曲の「亂世巨星」も好き。)

Ⅴ 龍爭虎鬥 「情與義」(あえてあげるならこれかなぁ・・・・4作目まで古惑仔の面々が歌ってたのに、本作は違う人達(ZENとか)が主題曲や挿入歌に入ってきたので、いまいち思い入れ曲少ない・・・・^^;;;徐々に仲間たちが殺されたりで減ったりして、本作は謝天華(マイケル・ツェー)も小春も出てないしよぅ・・・・)

Ⅵ 勝者為王 「一起飛」(伊健と小春と林暁峰(ジェリー・ラム)で歌ってる曲。最初からの古惑仔メンバーの謝天華も朱永棠も出てるけど、違う役だし寂しい・・・・・)

古惑仔系列は、私はⅢまでの流れが一番良いと思っていて、
せいぜいⅣまで。
ⅤとⅥは蛇足って感じで思い入れ少ないな。


悪役が強烈で、特に呉鎮宇(ン・ジャンユー)と張耀揚(ロイ・チョン)あたりの鬼畜っぷりは夢に出ますよね
(笑・個人的にはあんまり演技過多も一定超えると好きではないのだけどね^^;
でもこの二人には凄かった)。

このシリーズのヒロイン枠は黎姿だと思ってるんで、
舒淇(スー・チー)は大好きな女優だけど、Ⅴで出てきた時にゃ
「なにぃ!?」でした(爆)。

初作から20年だというのに、今でも古惑仔の面々が私的交流もあって一緒にコンサートまでやってるあたりがほほえましい。
(みんなそれぞれ活躍しているのにね。朱永棠は参加してないみたいだけど、芸能界離れていたりもしたからなのかしら?
あと錢嘉樂(チン・ガーロッ)は5作目からだよね。)
映画の役を超えて、当時は20代(第一作当時)だった彼らがアラフィフの現在再び古惑仔としてライブして、
今年は車のCMに出て→YouTube 車のCM
古惑仔再び!なんかしちゃったりして、
私も当時を懐かしんだりしちゃったよ。

まだ青さ全開の彼らの、でも確かに香港映画の当時の新潮流の一つでもあった本作。
(よもや若手だけで作って、しかも低予算で大ヒット。
日本で香港映画オタク以外には「インファナル・アフェア」の監督として知られる劉偉強(アンドリュー・ラウ)が監督として初めてスマッシュヒット飛ばしたのって古惑仔だったような?
製作会社「B.O.B」で共にした文雋(マンフレッド・ウォン)や王晶(バリー・ウォン)の手腕もあったろうけど)。
香港映画全盛期終盤に出た作品だけど、
若さ故の勢いもあったということで、
ドス黒い黒社会もんも良いですが、これも好きでしたよ^^
(でもさーよく考えてみると、四大天王の特に郭富城(アーロン・クォック)や黎明(レオン・ライ)あたりなんかと伊健や小春(同い年)なんて2~3歳しか違わないんだよね(笑))。

映画「アドバンスト・スタイル」(原題「ADVANCED STYLE」2014年・アメリカ)

やっと観にいけたー!
老舗テレビ番組の「ファッション通信」をぼーっと見ていた時、
公開前のこの映画のこと(というより大元の本の方)を取り上げていて、
映画やるというので是非見たいと思ってました。

ニューヨークの年齢を重ねた女性たちのオシャレを取り上げた、ドキュメンタリー映画。


ADVANCED STYLE


上映時間は短かったけど、行ってよかった。
写真集もいいのだけど、実際動いて話す彼女たちを見ることができたので、映画で正解。
(でも帰ってから大元のアリ・セス・コーエン(Ari Seth Cohen)のブログをPCのお気に入りに入れたw)
彼女たちの独特のファッションスタイルはそれぞれに既に確立されていて、
その人の個性になっているのがとても素敵でした。
どこのブランドだとかそういうので考えないで、あくまで自分に似合うか、あるいは自分がどうしたいか。
それ故に、この映画を見て彼女たちのファッションを歳を重ねた時にマネしたいとか参考にしたいとかは全く思わなかったです。
だってそれはあくまで彼女たち個々の、年月を経て確立された自分のスタイルだから。
むしろ、その自由な精神に触発されるかもしれない。
(とてもエネルギッシュで、あるいは静かな波のように達観していて凄いわーって見てました(笑))

それにしても、すんごい華やかな色を素敵に着こなしてるな~と感心しちゃいました。
彼女たちの凛とした佇まいとあいまってカッコイイ。
眺めているだけでも楽しい。
その中でも、個人的には80歳のジョイスのエレガントな雰囲気がとても好き。
人としては93歳のイロナ(ちょっと見た目が小森のおばちゃま似に見えた^^)の、精力的ながらもゆったりとした生き方が特に好きでしたわ。

小物遣いも各自独特で、共通しているのがお洒落することが大好きでたまらない!というところ。
すっごく生き生きして楽しそうだなーと見ているこちらもうきうきしちゃいました。
そのエネルギーは確かに触発されたかも(笑)。
彼女たちは年齢が年齢だけに、身体的に不自由することもあるし、外見も若い頃と違う。
でも、今できるお洒落は全力でやるし、お洒落したいことに年齢はない。
ファッションもだけど、マイペースに自分を主張する彼女たちはとてもかっこよかったです。

アリのブログ見ていたら日本の皆さんも登場してた(笑)。
淑女だけでなく紳士の皆さんも登場してた。
ファッションに年齢も国境もないんやね。
日本も、年齢を重ねた人達のためのオシャレな雑誌とか本とかあってもいいんでないかと思った熊猫屋でした。
ジョイスの「若く見られるより、魅力的に見られたい」という言葉、とても好きです。

映画「桃(タオ)さんのしあわせ」(原題「桃姐」2011年・香港&中国)

許鞍華(アン・ホイ)監督のこの作品を今更鑑賞^^;
良い作品とは聞いていたし、許鞍華監督作品はとても好きで何本も観ているにもかかわらず。
個人的に劉徳華(アンディ・ラウ)があまり得意ではないせいもあっかからかしら?(すまぬ^^;;;)

桃姐を演じていた葉德嫻(ディニー・イップ)のことをあまり知らなかったというか、
かろうじて「逃學威龍2」(1992年・陳嘉上(ゴードン・チャン)監督・周星馳(チャウ・シンチー)主演)で星爺の上司でピンクな服も着ていたあの人か?!ということしか思い出せず、
調べたら往年の歌手でもあるし、映画でもこの映画の以前よりいくつか賞を受賞していらっしゃることを知りました。
王晶(バリー・ウォン)監督作品とか、実際観た映画もあるけど脇のためか私の記憶力の悪さもあり^^;
微妙に私の守備範囲からはずした映画もあったり、ソフト化されてなかったりもろもろで観ていないのも多いです。

あーでも「癲佬正傳」(爾冬陞(イー・トンシン)監督・1986年)は観てみたいな。
彼女がしっかり見られそうだし、周潤發(チョウ・ユンファ)とか秦沛(チョン・プイ)や、まだ駆け出しの頃のトニーさんも出演しているみたい。
何より爾冬陞の初監督作品。
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映画プロデューサーのロジャーこと梁羅傑(劉徳華)は、
梁家が四代に渡って家政婦として仕えてきた桃(タオ)さんが脳卒中で倒れてしまったことで、
彼女がいかに自分にとってかけがいのない人だったということに気づく。

桃さんが自分はもうお世話ができないと悟って、介護施設に入所するというと、
彼女のために施設を探すロジャーなのですが、
そのロジャーと施設オーナーの草蜢(黄秋生=アンソニー・ウォン)は旧知の中らしく、
色々と費用を融通してもらえるのですが、
秋生さんが施設オーナーといわれても何か悪い商売に見えてしまうww

桃さんは昔堅気の女性のようで、しかも自分は雇われていた身だったせいか、
何事にも遠慮しがち。
施設ってああいうのが標準なのか分からないけれど、
簡易的な仕切りでもって仕切られているだけで、天井までいってないから部屋の上部は筒抜け。
個室といってもそれほど環境も快適というわけではなさそうなのだが、
桃さんは文句一つ言わない。
むしろロジャーに気を遣わせないように、ほんとしすぎるほど遠慮してしまう。

なかなか施設の住人も年を重ねた故か融通がきかなくなっている人もいたり、
痴呆になりかけていたり、様々な人がいる中で桃さんも人間関係に戸惑いつつ生活を始める。
(中でも強烈なのが、食事中に隣の人がうまく食べられずにこぼしてしまうことにキレイに食えとばかりに噛みつく、
「校長」と呼ばれていたおじいさん<演じている梁天は香港のテレビ創世時代から活躍の往年のテレビ&映画俳優さんです。当時で既に77歳くらいかと(!)>と、
めっちゃ陽気というかウザいほどテンション高め(笑)の秦沛演じる堅叔(日本語字幕ではキンさん)ですかね。
いい人かと思ったら、蛋撻(エッグ・タルト)片手に桃さんから金借りるとかオマエ・・・・^^;)

最初は委縮しがちの桃さんも、ロジャーが頻繁に施設に訪れたり、または外に連れだしてくれたりすることもあり、
少しずつ心境に変化が。
リハビリもがんばって、自分で歩けるようになりました。
ロジャーの母など、親族が桃さんを気遣ってくれるのはもちろんのこと、
ロジャーの同級生の仲間たちも桃さんを慕ってたことから、
お手伝いさんながらも愛されてたのかなぁと。
ロジャーの家にちょっと立ち寄った時には、もう使えなかったり思い出だけで存在する品物も、
まだ残しておいてといったあたり、施設には行ったけれども桃さんの心はまだそこにあったのかしらとも。
(ロジャーの母が言ったけど、賃貸している物件の一室を引退後の桃さん用に用意してあったようで)。

ロジャーの手がけた映画のプレミアに、ロジャーは桃さんを招待するのだけど、
桃さん綺麗にオシャレしてウキウキ。
プレミア会場には実際の映画人の皆さまが本人役で(笑)。
徐克(ツイ・ハーク)、洪金寶(サモ・ハン)、劉偉強(アンドリュー・ラウ)、鄒文懷(レイモンド・チョウ)は置いておいて、
桃さんのおせっかいでタバコを注意されていたのは寧浩という大陸の若手監督みたい。
映画は観たことないけど、大陸の人気歌手・李宇春(クリス・リー)のMVも手掛けたことも→これ
車乗っていかない?とロジャーに言ったゴージャス女優さんは、香港の往年の女優・羅蘭。

ロジャーとの楽しいひとときで心が満たされたに見えた桃さんだったけど、
施設の仲間の死や転院でいなくなっていく無情さも同時に襲ってくる。
桃さん、入れ歯にすることを頑なに嫌がったり、
その後の施設での表情が知らず先を見ているようでちょっと締めつけられる。

ラスト、桃さんが再び脳卒中で倒れてしまい、延命措置しかなくなる
(結局、梁家で用意された家には住めなかったのか・・・・・)
ロジャー・・・・仕事とはいえ桃さんの最期、意識が既にないとはいえ一人置いていくのか?
生死観の違いなのかこの映画のだけなのかそこはちょっと違和感・・・と思ったけど、
施設の一人の男性が漢詩を吟じていたけど、あれは李商隠の漢詩か(元は悲恋だけど)。
あの漢詩で別離を語ってるのだね。

その漢詩の原文

相見時難別亦難 東風無力百花残
春蚕到死絲方盡 蝋炬成灰涙始乾
暁鏡但愁雲鬢改 夜吟應覚月光寒
蓬山此去無多路 青鳥殷勤為探看

桃さんが亡くなって後、あれだけお金を無心していた堅叔(キンさん)が、
お花を持ってお葬式にやってきたのには、
桃さん、よかったねぇ・・・・あなたの優しい心が通じたのかもよとちょっと嬉しかった(と同時に泣けた)。


淡々と進む物語で、シーンによって観る人の受け取り方が違う映画だと思いました。
またそれでも良いと思うし、特に介護のこととか桃さんの扱いとか受け取り手で思うことが違うかなと。

葉德嫻のかなり目で語ってる演技が素晴らしくて、
動きだけでは出ない複雑な感情が内包されたかのような表情演技がこの映画の良さの何割かを担ってるように感じました。
劉徳華も、桃さんに尽くす良い主な役なんだけれども介護生活が長くなるにつれの・・・・
特にラストの再び倒れて運ばれる直前のゴミ箱の場面とか、複雑なところが出ていたし。
許鞍華監督は、繊細な表現がうまい監督さんなので本映画も観た後の余韻が残りました。
個人的には「女人、四十」とか「姨媽的後現代生活」とかこれより好きな映画が4本くらいあるので、5番目くらいかな。
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